大国主(オオクニヌシ)「日本神話の世界」

大国主オオクニヌシ

大国主1
神格
国造りの神、農業神、商業神、医療神、縁結びの神
祀られている神社
出雲大社(島根県出雲市大社町杵築東)
大神神社(奈良県桜井市三輪)
気多神社(石川県羽咋市)
大和神社(奈良県天理市新泉)
北海道神宮(札幌市宮ヶ丘)
大洗磯前神社(茨城県東茨城郡大洗町磯浜)
酒列磯前神社(茨城県那珂湊市磯崎町)
氷川神社(埼玉県大宮市高鼻町)
日吉大社西本宮(滋賀県大津市)
射楯兵主神社(兵庫県姫路市)
金毘羅宮(香川県仲多度群琴平町)
都農神社(宮崎県児湯郡都濃町川北)など
大国主2
神徳
縁結びの神、子授の神、夫婦和合、医薬、病気平癒、産業開発、交通・航海守護、商売繁盛、養蚕守護、五穀豊穣
別称
宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)、国作大己貴命(くにつくりおおなむちのみこと)、葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)、大穴牟遅神(おおなむちのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)
系譜
スサノオの子または六世の孫、七世の孫
詳細
大国主は出雲大社の縁結びの神として広く知られている神で、農業の指導や国土の修理と保守、病気の治療や医薬品の開発など、名前から連想されるような国の基盤を作りあげた神として出雲神話の主役的な扱いをされている神です。
また、大国主は非常に多くの名前を持つ神としても有名で、別名の多い日本神話の神の中でも最も多い神ではないかと言われています。多くの名前を持つという事はそれだけ多くの側面と万能の力を持つという証明であるとも言える為、それが大国主の魅力にもつながっています。

大国主は「因幡の白兎」の主人公でもあり、七福神の「大黒様」でもある事は日本神話に興味のある人にとっては周知の事実ですが、大国主は有能である反面、女性関係で様々な物語を生み出した神でもあります。
例えば、兄弟達が求婚していたヤガミヒメを横取りした事で恨みを買った事や、スサノオの娘であるスセリヒメに求婚した際はスサノオに色んな試練を与えられてそれを乗り越えて結婚するというエピソード。更には兄弟達に騙されて焼石を抱いて死んだ際にはキサガイヒメとウムガイヒメによって蘇生した話などバラエティに富んでおり、このような話が大国主の幅広い人間性を強調しています。

尚、大国主神とは出雲を治める神を意味します。
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