罔象女(ミズハノメ)「日本神話の世界」

罔象女ミズハノメ

罔象女1
神格
水の神、井戸神、安産の神
祀られている神社
丹生川上神社中社(奈良県吉野郡川上村)
岡田神社(福井県今立郡今立町大滝)
建水分神社(大阪府南河内郡千早村赤坂)
金立神社(佐賀県佐賀市金立町)
唐津神社(佐賀県唐津市南城内)
大井神社(静岡県島田市大井)
雨宮坐日吉神社(長野県更埴市雨宮)など
罔象女2
神徳
祈雨、止雨、治水、商売繁盛、安産、子宝
別称
罔象女神(みつはのめのかみ)、弥都波能売神(みづはのめのかみ)
系譜
イザナミのゆばりから生まれた神
詳細
罔象女(ミズハノメ)の名は「水が走る」または「水が這う」という意味で、名前から想像できる通り男神ではなく女神であり、人の前にあらわれる際には麗しい乙女の姿をしていたと記されています。

井戸の神でもあるミズハノメですが古代の日本では地面に縦穴を掘って作る井戸はまだなく、現在のような形式の井戸が一般的に利用されるようになったのは江戸時代からだと言われています。それまでは川をせき止めたり、山などに自然に湧き出している湧き水をくんだりして生活用水としていました。
井戸が掘られるようになってからは生活に欠かせない水を供給する場所として井戸は神聖視され、水の神であるミズハノメは井戸の神としての側面も持つに至りました。

また、ミズノハメは和紙を作る紙漉きに大いに関係していると言われ、それは福井県の今立町にある大滝神社の摂社の岡田神社の社伝に次のような話が残されている事に由来します。
昔、乙女の姿をした神があらわれ「この土地は谷あいで田畑は少ないのですが綺麗な水に恵まれているので紙漉きをやると良いでしょう」と言って紙漉きの技術を教え、この神に村人たちが名を名を尋ねると「上流に住むミズハノメ神なり」と答え姿を消したと記されています。
こうしてこの土地の人々は紙漉きを行うようになり、ミズノハメを「川上御前」と呼んで岡田神社に祭るようになりました。
その後、時を経てこの和紙を作る技術は「越前和紙」として広く知られるようになったと言われています。
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