木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)「日本神話の世界」

木花咲耶姫コノハナサクヤヒメ

木花咲耶姫1
神格
山の神、火の神、酒造の神
祀られている神社
富士山本宮浅間神社(静岡県富士宮市)
浅間神社(山梨県東八代郡一宮町)
浅間神社(静岡市宮ケ崎町)
箱根神社(神奈川県足柄下郡箱根町)
當麻山口神社(奈良県北葛飾城郡當麻町)
荒田神社(兵庫県多可郡加美町)
梅宮大社(京都市右京区梅津フケノ川町)など
木花咲耶姫2
神徳
安産・子宝、火難消除、織物業の守護、農業、漁業・航海の守護
別称
木花開耶姫、酒解子神(さけとけのこのかみ)、木花佐久夜毘売命(このはなさくやびめのみこと)、コノハナチルヒメ
系譜
オオヤマヅミの子
詳細
木花咲耶姫は日本の木の花の代表する「桜」の美しさを象徴している女神で、神話内では日本の山の神の総元締めであるオオヤマヅミの娘とされています。
その後、コノハナサクヤヒメはニニギ尊と結婚し、その日継ぎの御子(アマテラスの子孫を指す)を生む母として描かれています。

コノハナサクヤヒメは美人の誉れ高き、女神として知られていますが、桜を象徴している事からも分かるとおり、花が咲くような美しさと共にその儚さもあらわしていると言われています。
また、コノハナサクヤヒメは日本を代表する名山である富士山の神霊でもあります。これは父であるオオヤマヅミが山の神の総元締めである事と、コノハナサクヤヒメが火中で出産したという火の神の側面と富士山が火山である事から、富士山の神とされるようになったのではないかと考えられています。

尚、コノハナサクヤヒメは父と共に酒造の神としての顔も持ちますが、これはコノハナサクヤヒメが3人の子を無事出産した際に父であるオオヤマヅミが稲田の米から芳醇な酒を造って祝ったとされる事から、オオヤマヅミを酒解神(さけとけのかみ)、コノハナサクヤヒメを酒解子神(さけとけのこのかみ)と呼び、酒の守護神として崇めるようになったとされています。
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