神大市姫(カミオオイチヒメ)「日本神話の世界」

神大市姫カミオオイチヒメ

神大市姫1
神格
市場の神、五穀神
祀られている神社
市比売神社(京都市下京区河原町通り)
大内神社(岡山県備前市香登本)
神大市姫2
神徳
商売繁盛、女性守護、開運招福
別称
神大市姫神(カミオオイチヒメノカミ)、大市比売命
系譜
オオヤマヅミの娘、オオトシ、ウカミタマの母
詳細
神大市姫(カミオオイチヒメ)は山の神の総元締として知られているオオヤマヅミの娘であり、お稲荷さんの名で親しまれているウカノミタマの母でもあるという女神です。カミオオイチヒメの名前の中にある「神大市」というのは「神々しい立派な市」と言う意味で市場の繁栄を担う神として古くから信仰を集めてきました。

現在のように様々な物の取引が行われていなかった古代の日本においての「市」とは主に山の恵みを交換する場所であったと言われています。
このような背景から山の神であるオオヤマヅミの娘であるカミオオイチヒメが市場の神となった事はごく自然な経緯であったと思われます。
その他にも古代の市では巫女が神の神託によって交換する物の価値を決めていたという話もあります。
また、息子であるウカミタマは商売繁盛の神として広く知られており、市場の神であり、商売繁盛の神徳を持つカミオオイチヒメの側面は息子へと引き継がれています。

尚、カミオオイチヒメの夫は三貴子として非常に有名なスサノオであるとされています。
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