天之御中主(アメノミナカヌシ)「日本神話の世界」

天之御中主アメノミナカヌシ

天之御中主1
神格
高天原の最高司令神、宇宙の根源神
祀られている神社
青麻神社(宮城県仙台市岩切)
相馬小高神社(福島県相馬郡小高町)
相馬中村神社(福島県相馬市中村)
相馬太田神社(福島県原町市中太田)
秩父神社(埼玉県秩父市番場町)
岡太神社(兵庫県西宮市鳴尾町小松)
神徳
長寿、病気治癒、安産、中風病退除、開運招福、学業上達、技術向上、海上安全、養蚕守護など
別称
天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、天之御中主命(アメノミナカヌシノミコト)、妙見菩薩(ミョウケンボサツ)
系譜
別天神(コトアマツカミ)五神の第一神
詳細
天之御中主(アメノミナカヌシ)は名前が示す通り、天(宇宙)の中心に存在し支配する神とされ、天地開闢(かいびゃく)神話においては宇宙に一番最初に登場し、高天ヶ原の主宰神となったと記されています。

日本神話の神々は八百万の神と言われているからも分かる通り非常に多くの神が登場しますが、それらの神の中でもアメノナカヌシは最も高い頂点に位置する神とされています。
しかし、そのような高い地位であるにも関わらず、アメノナカヌシがあまり知られていないのは宇宙の始まり共にあらわれると特に何も活動せずにすぐに身を隠した事から、その存在自体が神秘のベールに包まれ、人間の世界とは一線を画した神となった事が大きな理由ではないかと言われています。

このような理由からアメノナカヌシは何も役割を担っていない神であるような印象を受けますが、果てしない創造の力と全知全能を秘めているとされ、その後にあらわれる神々を様々な形で導いたのではないかと考えられています。
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