安倍清明(アベノセイメイ)「日本神話の世界」

安倍清明アベノセイメイ

神格
占師の祖神
祀られている神社
清明神社(京都市上京区堀川通一条上ル清明町)
安倍清明神社(大阪市阿倍野区阿倍野元町)
清明神社(和歌山県日高郡龍神村)
神徳
火難除け、虫除け、病気平癒、雨乞い、安産、子育てなど
別称
安部清明
系譜
安倍益材(アベノマスキ)の子
詳細
安倍清明(アベノセイメイ)は占い師の祖神、陰陽師の始祖として知られている人物で、伝説では式神と呼ばれている呪詛の鬼神を操って天変地異をことごとく察知し、人の運命や前世などを見通す不思議な力を持っていたと伝えられています。

安倍清明が天文道や陰陽道を学んだのは賀茂忠之(かもただゆき)・保憲(やすのり)親子であるとされ、のちにその優れた才能が認められて朝廷内で陰陽寮に属し、天文密奏の職務を担当する事になります。
その後、花山天皇の退位を予知するなどして名声を集め、その神秘的な力が朝廷だけでなく、貴族達の間でも評判となり、陰陽道の葬儀や占いを担当し、安倍清明の一族は陰陽師を支配する宗家として繁栄します。

清明の伝説として庶民の間に伝わっている話の中には清明が掘ったとも水を汲んだとも伝えられている「清明井」と呼ばれる井戸があり、その井戸はどんな日照りでも水が涸れず、安産、諸病退散、疱瘡除けなどの効験があると言われています。
また、「清明塚」は清明が雨乞いを行った地として伝えられており「清明石」と呼ばれている石はそれと知って踏むと足を病むとされ、知らずに踏むと足が丈夫になるという言い伝えがあります。
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